労働の喜び

 先月14日に現地調査した千代田区のお客さん先*1。今日はその工事初日だった。
 新規入場者教育を朝イチに行い、サーバルーム内での作業。総勢10数名で、俺は監督員、兼、専任主任技術者。作業場にて終日立会いなのだが、入退室が結構厳密な場所なので簡単に出入りできず、座れるような作業場も無く、また、携帯電話やPCなどの電子機器の持ち込みも不可と言う三重苦。結局、若干の作業手伝いと、作業者以外の出入り注意喚起をしながら、ベンダの監督員と雑談するしかやることがない。
 そして昼休みも箱詰め。建屋から出ても、東京メトロ溜池山王駅周辺は、お硬い施設(国会等)しか無いので、昼休みに落ち着けるわけもない。結局、お客さん先の食堂で昼メシ食って、自社の詰め所で待機して昼休み。
 なんだかんだ暇という訳でもなくあちこち動き回って忙しい。そのくせ、昼メシ以外で水分も取らなかった(持ち込めない)ので、本日分の作業が終わって外に出たら喉はカラカラ。

居酒屋「酒場 ふくろ」のハムエッグと生中

tabelog.com
 少しだけ我慢し、電車に乗り込み、たどり着いたのは居酒屋「酒場 ふくろ」。ハムエッグと白ホッピーを注文したが、目の前でビール飲んでる客にアテられ生中を後から注文。ホッピーは一旦横に寄せ、ビールを煽る。気が遠くなる旨さとはまさにこのこと。今日は本当にビールが美味かった。
 普段、PCに向かってキーボードを叩き、それが終わればカメラオフでWEB会議し、時には小難しい資料を読み解く日々。一方で、作業着着て、携帯電話すらロクに見ないで、人と直接触れ合い、動き回った今日1日。その最後に飲んだビールの美味さを感じると、どっちの日々が幸せなんだろうと思わされる。
 居酒屋の店員も、同じように人と直接触れ合い、動き回って、楽しそうだ。それを眺めていたら、「労働の喜び」って何だっただろうと考えてしまう。そんな、心の奥底に芽生えがあった、飲み屋での出来事だった。

*1:現地調査の様子は以下参照。 m-i-5.hatenablog.com