優先度

優先度

 26日ぶりの仙台出勤。ゴールデンウィークと福島(市)の事務所支援、その他諸々で、本拠地を離れすぎた。
 それの割に、案外普通に仕事が回っていたし、むしろ首尾よく回ったくらいだ。集中作業は支援先の事務所で行い、外出時にはiPadを使ってVPNアクセスし、社外で仕事もしていた。ノマドワーカーまではなれそうにないが、それにちょっとだけ近いような仕事っぷりが示せたのではなかろうか。そんな風に考えていた。
 ところが仙台の事務所では、仕事の中心といえば担当廃止の手続きやその準備で、話題は今後の人事の話題ばかり。直近の案件なんて大抵は引き継ぎ済だった。メールや電話での連絡なんて、表層的なもので、誰もが店じまいに本気だった。俺が職場や事務所の雰囲気を読み取れていなかったのだ。それが仕事の本質とは思えないが、今は必要なことなのだと察した。
 そもそも俺は、別にこの地、東北に未練などない。優先度を履き違えていた。さっさと荷物をまとめて、出て行くべきだ。今成すべきことを改めて再確認した1日だった。