父と妹と家族旅行に行ってきた。旅行のテーマは、東日本大震災被災地沿岸部の見学と、平泉町にある金色堂の見学の2本立てである。
南三陸ホテル観洋 - 公式
起床し、ホテルの朝風呂。三陸海岸沿いに建つ「南三陸ホテル観洋」から眺める景色は素晴らしい。温泉も海側ということで、朝から素晴らしい景色を見ることができた。
そして、南三陸町内を、ホテルが宿泊者向けに実施している朝バスツアーにて見学。ホテルの従業員で、伊藤部長という地元では有名な方が、語り部をしてくれた。
東日本大震災の被災地については業務上関わりが深いため大きな驚きは少なかったが、語り部としての伊藤さんのスキルに感動していた。実体験として当時の様子を個人個人の動きまで述べたり、数字や事実などのデータを元に根拠を示したり、そもそも各地区の背景・風土がどうあったかを始めに(我々に)刷り込ませたり。伝える技があって初めて、データや結果が活きてくるのだと思えた。これは仕事にも通じるところがあると、大きな学びになった。
また、伊藤さんの語りは「知ってほしい」だけではなく「学んで欲しい」という点も忘れていなかった。南三陸町のこと、東日本大震災のことだけではなく、今後の防災のために、南三陸町で起きたことから、宿泊客に学んで欲しいことを主張していた。ちゃんとこの語り部ツアーには意味があるものだったのだ。非常に現代的なプレゼンを70代の老人がしている点は、もはや感動すらあった。
一方で家族はといえば、単純に被災地の話に引き込まれてくれて、それはそれで良かった。連れてきた意味があったというものである。
そば処義家 - 平泉/そば [食べログ]
そこから場所は一気に代わり、平泉町へ。目的は金色堂だが、その前に腹ごしらえ。そば屋「そば処義家」にて昼食。場所が、中尊寺への参道途中ということで、非常に分かりやすい、かつ、雰囲気が良いと思ったので選んだ。参拝者を眺めつつ、静かな店内で美味いそば。これは正解だった。
中尊寺本堂にまず参拝。そもそも金色堂は関山中尊寺の一部である。個人的には2年ぶりの訪問*1。以前は雪で歩くのも大変だったが、春先の暖かい天候で、桜も咲く中での参拝は、なかなか良いものだった。
その後、金色堂も見学。ドンと金色のアレが置いてあるだけとはいえ、何となくありがたみもある。父は何かに当てられたのか、お守り買ってるし。
参拝後は高速道路の渋滞読めないため早めに仙台に戻った。早すぎたか、17:00頃には仙台駅前に到着。
牛たん炭焼き 利久 東口分店 (ぎゅうたんすみやき りきゅう) - 榴ヶ岡/牛タン [食べログ]
宮城まで来て牛タンを食べさせていないと、牛タン屋「牛たん炭焼き 利久 東口分店」で夕飯を済ませ、解散となった。
なんだかんだ年1回くらいの家族旅行に付き合っている。まあ、たまには。良くも悪くもそんな感じで、俺たちの家族はつながっている。