火達磨修正事業計画の巻

火達磨修正事業計画の巻

 今日は仙台の事務所へ全員集合し、午前中は下期に向けた修正事業計画策定の会議。
 結果はと言うと、個人的には火達磨状態。担当する福島県域分は、目標に対する売上げが大きく届いてないし、それをリカバーする具体的な案も少ない。そんな本音ベースの報告だったもんだから、総括ラインからの反発が大きかった。いわゆる「穴埋め施策」がないので、幹部への説明もできないと思ったのだろう。当初計画から怪しいことは誰もが分かっていたはずだが、こういう場では誰かが悪役にならねばならないことを知ったのだった。
 さらに、こんな報告が会議全体でも半分以上を占め、喧々諤々の内容だった。どう方向を修正するかと言えば、結局、取り繕う方向性で幹部へ説明するらしく、午後再度会議を儲け、未達部分についてほとんど妄想に近いリカバー案を報告したのだった。裏付けは後日というあたりがとても恐怖。
 なぜリカバー案を作るのか、考えてみた。
 過去を振り返れば、掲げた割に達成できたリカバー案なんて殆ど無いことに気づいた。つまり、元々難しいのは承知のうえで決めているのだ。「目標を掲げて行動している」という説明が幹部報告には必要で、今回は「難しい状況だが、それでも諦めず計画を立て頑張っている」という報告をすることが最も重要なのだ。この修正事業計画案が承認された後、社員向かいにも同じような説明をし、全体の方向性を1つにまとめ上げるのだろう。それが、企画屋の計画策定プロセスなのだと気づいた。
 ちなみにそもそも数字が未達なことについてはどの県域もあまり咎められていなかった。月次で報告していて今更感があるし、進捗の良いところがリードしてくれて全体では目標クリアしているからだ。このことが、俺にとっては本質を欠いた議論をしているように思え、どうも肩透かし感があった。儲かるところに注力すればいいのに・・・とか、そういう、担当領域をまたぐ施策は無かったためだ。
 企画屋の奥深さを知った今日1日。安直に踏み入らないよう、今後は注意しながら関わっていこうと思った。