経営者とは

経営者とは

 神奈川支店の副支店長を訪問。長らくの間、本部で支援していた案件を2件、支店へ返すことになったのだ。訪問者は俺の他、俺の課長であるK.O.と、先輩のS.K.と3人。もちろん、メインの会話者は副支店長と俺の課長である。俺は実担当者ではあるものの、ただのお付きだ。
 案件の移管は2分で終了。事実だけ述べて終わり。副支店長と俺の課長は、ツーカーの仲なのだ(それで課長についてきて貰ったのだが)。そんなことよりも、その後の10数分程度の雑談がすごい。
 会社の経営方針への提言、サービスのあるべき姿プラン、現在の会社への課題提議、今後の改善アクション計画・・・。若手がイヤというほど教えられてきたことを副支店長が提言している。「カイゼン」というざっくりとした感覚論に基づく若手研修よりも、この階級が同じ考えを持ちつつも遙かレベルの高い思想・行動を取っている事実を知ったことが、とてつもなく勉強になったし、衝撃的だった。
 話全部を聞いてみれば、もはや企業として儲けるどうこうというよりも、日本として今後どうしていくべきかまで考えているような発言ばかり。まるで政治家である。そして政治家と違うのは、今できること、今はできないこと、今後できるようにする方法までよくよく考えているということだった。
 今いる会社の存在意義を改めて振り返り、今まで教えられてきた企業人としてのやり方を再評価しつつ、自分が今の企業規模の経営者になるためにはどうあるべきか、実業務を通じて痛感させられた機会だった。
 俺は、今の俺の課長を管理者として尊敬している。その課長が尊敬する人はどんな人だろうと思っていたが、その人は経営者として尊敬できる人だった。
 15分程度の時間を、ただ横で聞いていただけだったのだが、とても、成長できた15分間だった。やはり、人は、人からこそ教わり、成長していくのだ。