大阪旅行 2日目

山崎蒸留所にて


 早起きしてJR東海道線(京都線)に飛び乗る。東海道線がここまで伸びていることに驚きを感じつつも、京都方面へ。

 着いたのは、ここ。「サントリー 山崎蒸留所」。2日目はここから始めることにしたんだ。

 「通学路」の表記。後々、この道が私道ではなく公道だと説明があった。しかし、ここを通学する児童・生徒がいることに違和感・・・。相当なアル中に育つか、化学の学者になるだろう。

 ウイスキー工場の見学は3年半前*1ニッカウヰスキーの工場(宮城県仙台市)以来。やっぱり水がうまいところが選ばれる基準なんだなーという思いと、工場の設備はそんなに違いは無いんだなーという安直な感想を持った。酒は人間の想いと、風土が育てるものなのだと再認識。

 "樽棚"と言えばいいのだろうか。圧巻の樽置き場。ものすごいウィスキー臭がして、気分が悪くなってしまう人が出るほど。しかし、そこはむしろ気分が良くなってしまう俺たち。酒好きはかくも得なものよ。

 念願の試飲になったわけだが、なんと1杯目と3杯目はハイボールでの提供だった。ここは時代というか、流行だねえ・・・。濃いめの水割りかロックを想像していたので、驚いた。ウィスキーの種類は1杯目が「山崎」、2杯目が「山崎10年」、3杯目は「白州」だった。

 しかし、さすが山崎。うまい。そして、外は暑く、さらに工場も暑い中、一汗かいた後の山崎ハイボールは格別だった。
 「山崎」は14年ぶりの新商品だとかで、かなりプッシュされていたが、実際いい味していた。思わず土産として購入。後、会社への土産に、試飲会場のおつまみとして提供されていたセサミナッツとビターチョコを、売店にて購入。
 少しほろ酔いになりながら、山崎の工場を後にした。

 酒に続き、また酒の話。というか、工場見学の後ということで、時間も頃合いになり、京都駅近辺で昼飯。M.K.推薦の「新福菜館 本店」にていただくことにした。ラーメン屋なので、もちろん焼き豚をつまみにしてビールから。写真に写っているK.I.が、ビールの位置もあってか、みずらという髪型に見えて仕方がない。
新福菜館 本店 (しんぷくさいかん) - 京都/ラーメン [食べログ]

 こんな感じのグダりっぷり。周りが先を急ぐ観光客の中、観光客のくせしてまったく急ぐ気も起きない俺たち。大学時代からK.I.がよく言っていたが、俺たちが一緒にいると「時間を贅沢に使えている」と言っていた。まさにその通りだと思った。

 これがこの店の名物ラーメン。さんざ飲んだ後だったし、小ラーメンでいいかと思ったが、せっかくなので並を頼んだ。濃い味のスープにいい味の麺。焼き豚が多すぎるかと心配したが、思ったより油臭くなく、普通にペロリと食べられた。
 飲むのもいいし、ラーメンもうまい。いい店だった。

 店を後にした後は、普通に京都観光。中学校の修学旅行以来ぶり、龍安寺。俺のご希望。風流どうこうっていうより、なぜこの寺が有名になったのか、完全に抜け落ちている。歴史の勉強がしたくなってきた。

 次は銀閣寺。K.I.のご希望。渋めの作りで、当時はわからなかったが、庭もかなりよく作り込まれている。住んだらとても気持ちがよさそう。文化財として保管するよりも、実用的な邸宅としてあって欲しい感じがした。
 そして、この後、二条城へ足を伸ばしたが、夕方も暮れて、開城時間を過ぎてしまい、ここでタイムアップ。大阪へ戻ることとなった。

 最後に夕飯をなんばで食った。その時、気になっていた「するめの天ぷら」をオーダー。このメニュー、関西のある人が好物であることを教えてくれたのだが、そもそも、関東に住む俺からしたら聞いたこともないものだった。今まで、都内や神奈川、もちろん地元栃木でも見たことが無いメニュー。ついに気になっていたこのメニューを食うことができた。ちょっと感激。
 脈絡もない行動と、関連性の無いトピック、俺たちの行動は先が読めない。だって、ただその時楽しくやろうぜって考えて、その通りやっているだけだから。場所も、理由も、結局どうでもいい。単純に俺たちが楽しむための素材でしかない。それを使って俺たちは最高に楽しんでいるから、これ以上なくハッピーなんだ。
 楽しもうぜ、今。

*1:id:M-I-5:20090321参照