ゴールはない

果たしてボールの行く先は

 下期キックオフ。茶番の始まり、始まり。
 見たことのない数字、実感のない目標を語っている幽霊。お前、身体が透けてるぜ。面倒だから、寝ていたよ。てめえが話すからって仕事中断しろっていうクソジジイ。普段の打合せは引き延ばすくせに。しまいにゃお客様の予定だって。なのに、お前は待てないんだね。
 ダルくなって退室して仕事していた。この方が健康的。
 夜は飲み会。キックオフ夜の部。昨日来たばかりの新入社員もかり出されていた。面倒臭ぇよな、こんなこと。
 俺の課長配下は俺と新入社員以外、全員不在だった。不在の人たちは残業か代休。課長も残業。病んでるよ。俺のグループ。クソすぎる。可愛い女の子が入っても、誰も挨拶する暇すら無い。
 キックオフ。ボールを蹴り出しても、うちのキックオフにゴールはない。前回もそう。コートにボールは1つしかないんだぜ。