秋刀魚の季節

 夕方帰宅すると、父方の叔母が居た。今日は叔母の家族と一緒に夕飯のようだ。
 手には秋刀魚。おそらく昨日来ていた、魚屋を営む母方の伯母からの土産。「炭で焼くとおいしいのよねえ」と呪文を放つ。俺もそう思い始める。秋刀魚のやいたやつに醤油と大根おろし。しかも、炭火焼き。たまらぬ。
 BBQコンロを準備していると、従兄が炭を持ってくる。ガスバーナーを準備する。あとはもう簡単だろ。

 焼けろ秋刀魚、焼けろ秋刀魚。ビールを片手に秋刀魚fever。脂乗りすぎ秋刀魚のおかげで、コンロが炎上しすぎてクソ暑い。火の勢いは網上50cmを遥かに超えている。
 でもいいんだ、これ、絶対うまい。

 超うまそう。ちょっと耐えられない。けど、焼けた側から、室内のエアコン効いたところで待ってる連中に持って行かれる。
 泣きそうになる。なんか知らないけど、ソテー用の豚肉まで持ってこられた。おいおい、豚肉を先に焼いてくれって言われても、俺の分の秋刀魚はまだ焼き始まってもいねえよ。そもそも、暑すぎてもう耐えられないよ。ああ、新しいビールくれるの。なら、もう少し頑張るよ・・・ってか交代してはくれないのか。
 こんなドタバタ物語。ああ、俺、実家が好きなんだ。