不良社員の作り方

それはまるで原子爆弾の作成法

 なあ、もういいだろ。このよくわからない「パワーポイントファイルの修正」業務。一体、稼働費でいくら使わせる気なんだ。俺の考えた中身がお前に気に入らないなんて、どうでもいいじゃないか。そんなことはどうでも。つまりは、お前のできないことを俺がするってだけのことなのに。
 俺のせいでいいよ。上司を飛ばして施策を打とうとする俺が悪いんだろ。だから、もうコレについて話しかけるなよ。俺に押しつけられた業務改善と、あんたらの業務改善は違うだろ。お前を飛び越えていいはずの、クソ自由なおままごとを楽しませてくれよ。
 悪いのはあんたらだろ。クソ年寄りたち。議事録があるとか言ったり、報告書は残ってるとか言ったり。なのに俺の手元には1バイトも届いていないよ。探しても、影も形も面影も無いんだ。1文字以下も無いんだ。
 そういうお茶目なことばかりしていれば、俺みたいな不良社員が5人の内で3人出来上がる。残りの2人は1人が従うフリして反撃を伺っていて、1人は諦めてなすがままになっている。
 笑っちまうよ。クソ年寄りども。あんたらみたいにはなりたくない。
 俺は先輩と、そうじゃない人間に敏感だぜ。そして、原子爆弾を狙ってる。なあ、楽しもうぜ。一緒に歩もうぜ。だって、お前、取締役になりたいんだろ。