Strawberryが今年もやってくる

とちおとめ

 帰宅。実家から苺が送られてきたので、研究室などに届けた。
 今期は11月10日頃からの出荷と、実家の例年よりは10日ほど早い。そのため、出たては味が大味で粒も揃わない苺も、既に味も粒の形も落ち着いてきているらしい。味、量ともに例年より良いとのこと。なんてどっかの新酒みたいなキャッチコピー。
 意外と苺の時期というものを知らない人が多くて驚く。露地栽培は5月から6月頃、ビニルハウスによる促成栽培は10月下旬から翌年5月頃である。促成栽培はクリスマスに向けて時期が調整されている。それゆえ、お前らクリスマスには苺の乗ったケーキ食ってるんだから時期くらい知ってろよと突っ込みたいものの、よく考えたらケーキなんて年中苺乗ってるかと思い直す。
 味や形の"落ち着かせ"はクリスマスシーズンに会わせているが、実際食ってうまいのは1月から2月だと個人的には思っている。その時期のほうが甘いし、生食する際に丁度いい1口サイズの粒が多く出る。加えて言うなら、値段もピーク時のクリスマス直前から随分安くなってくる。ねらい目である。
 そしてここまで語っておいて、実は、俺は苺が好きじゃない。生クリームも得意じゃない。クリスマスはチョコレートケーキかチーズタルトでも食っていたい。そういうケーキもクリスマスに用意してくれないかな、ケーキ屋さん。