地獄の行軍 -The Trauma Tour(The Trouble Travel)- 仙台編, Day ONE

むすび丸

 早起きの父親に05:00に起こしてくださいと頼んだのに自分で10分前に起きる。そして時間まで布団でグダグダしていたのだが父は来なかった。新手のブービートラップかよ・・・。
 着替えていて気づいたが、着替えはあるのに旅行バックを持ってきていなかった。そしてベルトもなく、アウターも忘れた。俺は一体何を持ってきたんだよ・・・。結局母親に旅行バッグを借りて、父にベルトを借りて、実家においてあった自分のスーツで行くことになった。究極のママカジだな・・・。
 既にこんなグダグダ状態なのだが、06:00の待ち合わせ時間キッカリに迎えは来た。失礼ながら、朝に激弱な同期の桜たちが遅れずに来るとは思っていなかった。少し慌てつつも車に乗る。そこからはダラダラと国道超4号線(東北自動車道)で北上。オービス対策用のレーダー探知機の便利さを思い知る。これならあとは高速機動隊を気にするだけで済むわ・・・。
 そんなこんなで思ったより簡単に仙台到着。まず仙台城(青葉城)へ。伊達政宗騎馬像前で「いい眺めだな〜」とひとしきり感動したあとなぜかもう帰るルートへ。一悶着あって結局騎馬像も見たが、それでも同期の桜たちのトラウマ力がまだまだ現役であることに感動。

一応こんな感じ。その後は靖国神社の系列そうな戦争資料館。これが仙台城の神社の隣にある。大和の模型がすごい。その他銃剣や死亡通知書、当時の軍服など様々なものが展示されていた。んで最後に神社。おみくじを引いたら4人中3人が旅行はダメとか出ている。方角的にも南か西に行った方がいいらしい。今は旅行中で、ここは東北地方である。不安になる。
 その後ホテルにチェックインして仙台駅へ。

連日東京で行動しているせいか、電車が15分待ちなことに軽くショックを覚える。しかも発車直前に目的の駅より1駅前までしか行かないことが判明。目的の駅に行くには1時間に1本の電車に乗るしかないらしい・・・。さすがにそれは面倒なので、1駅前からタクシーで移動することにした。そして目的のニッカウヰスキー(ニッカウイスキー)仙台工場へ。赤い服を着たお姉さんが工場を案内してくれる。笑顔が素晴らしすぎて逆に怖い。お面みたいな笑顔がトラウマになるぜ。

30分くらいの見学会の後、お決まりの試飲会。鶴17年、宮城峡10年など4杯。個人的に気に入った宮城峡10年とアップルワイン、それに懐かしのウィスキーボンボンを買った。んで仙台直行のバスで帰ることにしたんだけれど、10分前に工場を出たのに間に合わず。すごいバス停遠かった・・・。次のバスを見たら1時間後とかで失神寸前。タクシーの番号を聞いておけばよかったと後悔。逆方面のバスなら10分くらいで来るってんで、それに乗って駅まで行こうぜって話になった。・・・そしてバスが来ない。15分も遅れてやってきた。そしてバスに乗ったら1区間で駅だった。待つより歩いた方が早かっただなんて・・・。駅では切符販売機がなく、機械が乗車駅証明券という謎の券を発券。向かいのホームにいくための橋もなく仙台方面のホームは直接線路を跨いで向かいにいかなければならない。

スタンドバイミーも簡単にできる。そして電車の時刻表を見ると20分待ち。もうなんでもいい気がしてきた。政令指定都市とはまったくの幻想だということをハッキリと自覚することができた。誰もいないバス停でまったくバスが来なかったとき、本気でここから脱出できないのではないかと思っていた分、何人かは駅に人が集まって来ている現状を見ると、もう20分でも30分でも待ってやるよと思った。仙台についたときにはもう東北で電車には乗らないぞと固く心に決めていた。昔も同じように仙台・松島と旅行したときはそんなに気にならなかったんだがなぁ・・・。あのときは仙山線なんて使わなかったせいか。
 その後ホテルに荷物を置いて、牛タン屋へ。利久という有名な店らしい。現代風の店で、牛タンつくね、ユッケなど様々なアレンジメニューがあった。牛タン屋といえば焼いた牛タン、白菜と唐辛子の付け合わせ、麦飯にテールスープしかイメージがなかったので、たまにはこんなのもいいかなと思う。あとはダラダラとホテルで酒を飲む。テレビの番号配置がまったくわからず手間取ったものの、地方局ならではの番組を見ながら夜は更けていったのであった。