裸の女王

pipe-organ

あの娘には 奇妙な趣味がある
どこまでも走っていってしまうんだ
安っぽさが汗の匂いを引いている
彼女は見えない女の子をおいかけている


部屋中にあの娘を見つめる眼が並んでいて
自分の姿が歪んでしまう
遠くにいても 昔にいても あの娘はそれしか見ていないフリ


ねえ話を聞いておくれよ もう昔とは違うのに
独りじゃダメなんだ 独りじゃ
独りのままじゃ今のままだ
なぜまた見えないままにしてしまうの


今じゃあの娘はもう年を取りすぎて キリギリスの冬
お友達も増えたんだろう 同じようなお友達が
扉は閉じられて 鎖に縛られて あの娘はなにもかもを憎む


ねえ話を聞いておくれよ もう昔とは違うのに
独りじゃダメなんだ 独りじゃ
独りのままじゃ今のままだ
なぜまた見えないままにしてしまうの


もう君は裸の女王