早急にに、そして冷静に

ニヤリ(にゃーり)

 今日は午後イチのHRを受け、直帰。試験勉強もほどほどに休憩代わりに茶の間を覗くと、父が現れ、ちょっと手伝えということで夕方から家の手伝いをした。
 これがまた偉いことになったわけで。
 何を手伝うのかと思ったら、ウォーターカーテンが将棋倒しになっていた。
 ウォーターカーテンというのは、苺農家が使う道具の一つ。側面の換気は省くとして、本来ビニールハウスの外郭というのは、曲げた2本の鉄パイプを頂上部でつなぎ、それをいくつも並べる。そして次に中央の頂上部を今度は縦に鉄パイプで繋いでいき、最後にビニールをかける。ウォーターカーテンはそのビニールハウスの中に、一回り小さい同様の仕組みを作り(Like a Matryoshika)、透明ビニールの代わりに切れにくい撥水性のある灰色のビニールをかけ、それを展開したり、巻いてまとめたりできるようにする。これは苺が寒さにやられないように夜から朝の間、ビニールを展開して、上から水を流しておく。加えて内部には小さなストーブ上の機械を置く。水は熱を逃がしにくいため、氷点下になっても内部は20度前後はある。
 話が長くなった。
 とりあえず、ウォーターカーテンは本来外郭の方に、何かしらで接続し、倒れないようにするのだが、これが取れてしまったらしい。
 仕方ないので縄を持ってきて端から順々に引っ張り上げていく。一気にあがるわけがないので、途中まで吊って、奥側も途中まで・・・と全て繰り返した後、最初に戻り、同じように上げていく。まるでミミズが歩いているようだ。正直かなり思い。1本5kgほどの曲げた鉄パイプに、縦に繋ぐパイプが10kg以上、全部で何本あるかしらないが、1箇所あげるだけで息切れする。段々上がってくると足場も悪くなり、もうどうしようもない。
 結局地道な作業で2時間かかった、たった一つのハウスで。
 終わったら父親が冷えたビールをくれた。ちょっとうれしかった。