昔の話

Raflesia


ある男の話をしよう
麻薬混じりの煙草を吸って 自分勝手に車を走らせ
いつもの席で酒を飲み まるで花火のよう
怖がるものは飲み屋のツケくらいだった


ある女の話をしよう
ケバ目の化粧に 誘うような服装
女の臭いを武器にして まるでラフレシア
けれど潔癖の処女だった


二人は出会い 二人は嘘っぱちの愛をささやき合う
意味も無く 訳もなく 理由もなく
二人はいつまでも一緒だと思っていた
けれどそうはならなかった


男の横には今違う女がいて
花火は川のせせらぎの如く
女は男の知らない内に死に
ラフレシアは枯れてしまった


そんな昔の話
誰にも言えないからこそ 今
誰に言いたいわけでもないけど 今
誰にもわからないように 今