浪費家とモノクロームと時と

黒白

黒のスーツを着た女が
面倒そうに空を仰ぎ
洒落た黒薔薇の傘を取り出す
女はいつもそうやってきたのだろう
初めて金を稼いだ夜も
男から逃げるように帰った朝も
生理が枯れる日まで
女はいつまでもそうやっていくのだろう


白い革靴を履いた女が
後ろを振り返り
腰の曲がった老婆を待つ
女はいつもそうやってきたのだろう
初めて雨の温かさを知った夜も
ぬくもりが恐くなった朝も
女でなくなる日まで
女はいつまでもそうやっていくのだろう


浪費は素晴らしいことじゃない
それでも私は浪費家でよかったと確信している