Writing

遙か

遙か先に見えるものは いったいどんなもの ベッドで丸くなってうずくまり 目を閉じないまま まだ眠りたくないから 暗闇に映ったあなたを見つめて ただただ見えない遙か先を 想像して眠りにつく 今このときを振り返り そのまま忘れてしまうの 2人描いた空間の…

段ボールのBLUES

戸棚や机からものを出してさ それっぽく分けて詰め込んでいく こんなの全然使わなかったな 持って行こうか捨てようか 小さな段ボール そんな風に悩みながら あんまり押し込めないように けれども都合良く詰め込んでいく 乞う御期待の映画を待つような そんな…

同じ部屋で

2人同じ部屋で 少しだけ贅沢な食事をしよう アボガドサラダや ぶ厚いベーコンを食べる デザートにはビターチョコレート ほろ苦くべたべたなりたい 時にはシュガーを入れたホットミルクも用意したりしてさ 2人同じ部屋から 違う時間に出かけて待ち合わせをし…

少しでいいから優しくしよう

ああ 彼女は疲れてる そう 若い女だ 今日も着古したドレスを着ている けれども彼女が疲れているのなら 少しでいいから優しくしよう 彼女は待っている 決して 決して手に入らないものを待ち望んでいる それが彼女の手に入らないなら 少しでいいから優しくしよ…

新宿の女

そうだな 俺がこの街に入ったのはかれこれ1時間前 ちょっと風向きはどうかな なんて見て回ったのさ ボロの雑居ビルにいる女たちがいるあたりをな あんたはこの明るい街のかわいい女なのかい それともそこらのただの天使を追いかけるやつなのか 夜の街 明るい…

歯並びの悪い街

品川にて。俺は前歯が八の字にへこんだ人間が嫌いだけれど、今回それと同じくらいに早稲田大学生が嫌いになった。彼らは自分たちが100点だと思っていて、さらに人に話すときに謙虚な"フリ"をして自らを95点と言い、謙虚な自分は100点を超えて105点や110点く…

ろじかるしんきんぐ

久々に何も考えない日が来た。考えたくもない。 何とも言えず気分が落ち込んでいて、ガソリンを満タンにした車を出した。もちろん1人で。こういうときに誰かが隣にいても、右のほほだろうが左のほほだろうが笑顔で打ち付ける存在でしかない。 使い慣れた柔軟…

Wade Typed II

最初の2,3日はいいけど あとからダメだ 苦しいから飲むとと しばらくはマシかもしれないが 値段が次第に高くなって 得るものは次第に少なくなり ついには吐き気だけになってしまう するとヴァリンジャーを呼ぶ さあヴァリンジャー 行くぞ もうヴァリンジャー…

裸の女王

あの娘には 奇妙な趣味がある どこまでも走っていってしまうんだ 安っぽさが汗の匂いを引いている 彼女は見えない女の子をおいかけている 部屋中にあの娘を見つめる眼が並んでいて 自分の姿が歪んでしまう 遠くにいても 昔にいても あの娘はそれしか見ていな…

ただ胸の中に

あなたの美しさに何が叶うだろう 虚空に焦る生活も 咲き狂う桜たちも あなたの美しさに何が叶うだろう 照らし出す汗も 生き急ぐセミたちも 偶然か必然かわからないけれど 僕たちは出会ってしまった 昔飼っていた猫が死んだとき 別れの悲しみは教えられたのに…

土佐から来た男

土佐から来た男が白人の靴を舐め たった十数本の煙草を貰う 三国人はそれを見て笑う 去年まで同じことをしていたことを忘れ 橋の下で暮らす男が顔を背ける 部落の軍人を見て嫌悪する あなたの焼けただれた顔はよりいっそう醜く見える 死人に群がる畜生たち …

長くはかからない

自己嫌悪という言葉がちょっと流れて、今ここに残った。それほど長くはかからない。全体を見通せば否は己にあるのだとわかる。そして見なかったことを選び、見ていないことを望む。思っていたものとはまったく別のところに着いてしまった。個の確率より確か…

輝美

僕が一番好きな女は 今では少し遠くに行ってしまいました 僕が押し倒して 僕が捨てて 僕が最後まで後悔している女 今では許してくれなくてもいいから素直に迎え入れて欲しいのです 前を向いてと 偉そうに言った僕は 今では昔のあなたのように下を向いて そし…

望まざるとも

たらこスパゲティ 不要なマールボロ 非番の巡査で遊んで タッチの香り 寒さは南極だから 暑さは心臓で 目覚ましが2つあって 32は中国からやってきた 白くて赤くて青色で 見てきたことから全部逃げる やせ細った水牛は怯えきって丸めがね 今日あったことだけ …

1st, Nov.

Holy dog shit 今からお前らを倒しにいく 彼女なら今俺の中を駆け巡っている Have a greatful holy-day for junkies 逃げ出した子供たち 選ばれて消されるから 肩に掛かった髪 感じるだけで見たことがない Such a lovely place, such a lovely face 出かける…

she's in the pink stripe court

フォークやプラスティクモデルを置いた痴女たちに幸あれ, コンドームに顔を突っ込んだ糞共に幸あれ, ヘロ, ヘロー? 掛け違えたボタンと吹き飛んだ虚栄心に救いあれ, 合成ワインに流された眠れる羊たちに教えあれ, ヘロ, ヘロー? 寒い寒い夜に 寒い寒い夜に…

I hate that bitch

クソな君が俺の仕事を邪魔してきた。先導と整合は正しく行うってパパから教わらなかったのかい。いなかったんだね、これはおかしいや。チビにグチって、全部押しつけた。あいつはいい友達になれそうだ。酒は弱そうだけど。あとは俺が何者かにパフォームする…

This is My Generation.

呆然の8月、後悔の9月。さあ俺たちの革命を起こそう。

A Patchwork Group

空からロボットが降ってきた 真っ暗は誰かのためなの わからない言葉 わかりづらい涙 俺の部屋はグチャグチャにされて 一体何が必要 鋭い瞳 見通すかのように 性欲が満たされたときだけ考える 真実の愛とか 世界の平和とか くだらないこと いくつかの嘘っぱ…

今もあのときのように

待ってろなんて言えるような身分でもなかった 僕は若すぎて 無謀で あなたは十分に自由で そして美しかった あなたのことを愛しています でも永遠じゃない 残念だけれど あと2ヶ月とちょっと そこまでで僕が永遠になる 振り向いてほしいけど きっと笑顔はく…

愛しの君よ

愛しの君よ なぜ行ってしまったんだ 君しか僕にはもう残ってなかった 他にはもういなかったのに 愛しの君よ なぜ行ってしまったんだ いつの間にか僕はそうひとりぼっち そばにいないならもう死ぬだけ さようなら さようなら またすぐ会うでしょう そのときは…

長いお別れ

長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))作者: レイモンド・チャンドラー,清水俊二出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/04/01メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 89回この商品を含むブログ (231件) を見る 何気なくギムレットを飲んでいるときにレ…

I Hate Him

気持ち悪い フリーター 気持ち悪い 看護婦 気持ち悪い 公務員 ナシにするわけじゃない必要なのもわかってる でもお前らは確実に間違いなく俺より劣等だ 気持ち悪い フリーター 軽い気持ちなんだろうか そのうちとか考えているんだろうか 絶対無駄だねお前は…

I Wanna Be Me

ダラダラ汗かいて もう気持ちよくなってるぜ俺 今出ているのは 全部残らず青から出る汗さ たとえ目から出ていたって 疑いようもないさ 見るんじゃねえよ 俺のことを疑ってるのかい ちょっと昔まで やりたい放題やってきたから 今じゃこの通り Chain Gangにな…

Trinity Children

さあ夜明けだ 鏡の上で朝食を刻んで 喜びだけある 楽園へ出かけよう 苦しい針仕事 けどサボったりはしない 覚えて溺れて すっかり慣れたよ お前を食べたい Creampieに夢中なんだ 柔らかくて甘そうで ホントは違う味だけど こっちを向くなよ 綺麗な歯を見せな…

Dammy the Wednesday

Manhattanで暮らすのは忙しい 誰にも興味がなくて 誰にも知られない 独り遊びを探すのに慣れている 独り以上であって 2人未満なんだ いつもより寝付きが悪い 何を話そうか 誰というわけでもなく いつもより遅く起きる 夜更かしをしたから なぜというわけでも…

夜に

さわがしい街と音のしないあいつら 拾ったんじゃなく身近にあっただけ かき集めてみたけどガラクタで それほど大切なものはひとつもなかった 走るように見せつけている 宝の地図を見え隠れさせたりして それは一番大切じゃない 疲れたフリをするのはヤメだ …

すべて捨てて新しく

夕暮れや彼らがもう見えない同じ都会にてたたずむ それらの代理に褐色の狂気が待ち合わせの相手をしてくれる 後ろから来た見知った顔は思わせぶりで汗をかいた俺をイライラさせる 俺は前を向いて横向きのお前が憎いから決して指先すら触らない 正しいと思わ…

アヲハタオレンジマーマレード

目覚ましのベルが鳴る 時計は止まったはずなのに 鳴き声が聞こえてくる 名も知らぬ鳥よガンバレ とてもカッコイイぜ アヲハタオレンジマーマレード お前はサイコーさ アヲハタオレンジマーマレード 昨日のいやなことはもう 半分忘れちゃったから 今日のワク…

Neurosis

衰退していくだけの時間が憎いというよりも 本気にならないお前を犯したい性欲が高まるばかりさ お前の前で真なる優しさのカケラは絶対に見せない 泣きっ面を出していることすらもジョークや算段の内 お前らにセクシャリティはまったく感じないんだ さっさと…